出産は女性にとって、心身ともに大きな変化をもたらす出来事です。
特に30歳前後の女性は、キャリアや家族、生活のバランスを取ることに悩むことが多く、産後のメンタルケアが非常に重要です。
産後うつとピラティスの関係
出産後、気分が落ち込んだり、何かに対して不安を感じたりする「産後うつ」を経験する女性は少なくありません。
育児へのプレッシャーが原因で、心が不安定になることがあります。
そんな時、無理に気持ちを前向きにしようとするのではなく、体を動かしてみるのがおすすめです。
ピラティスは、呼吸と動きを組み合わせたエクササイズで、体を整えるだけでなく、心をリラックスさせる効果もあります。
深い呼吸を意識することで、心が落ち着き、ストレスが軽減されます。
また、体を動かすことで、エンドルフィンという「幸せホルモン」が分泌され、自然と気分が良くなる効果も期待できます。
自己肯定感を高めるピラティス

産後は、体型の変化や疲労感で自己肯定感が下がりがちです。
出産前の体に戻りたいけれど、時間がかかることに不安を感じていませんか?
ピラティスは、少しずつ体を動かすことで、無理なく筋力や柔軟性を取り戻すことができます。
ピラティスの良いところは、できることが増えるごとに、自己肯定感が高まる点です。
毎日の中で、少しずつ自分の成長を感じられることは、心にとって大きな励みになります。
また、姿勢が良くなることで、見た目にも自信が持てるようになるのです。
育児の合間にできるピラティス
育児は喜びもありますが、体力的にも精神的にも大変なものです。
特に30歳前後の女性は、育児と仕事の両立に悩むことが多いのではないでしょうか。
そんな忙しい毎日でも、ピラティスは短時間で行えるため、育児の合間にも取り入れやすいエクササイズです。
例えば、赤ちゃんが寝ている間に10分間だけピラティスをすることで、心も体もリフレッシュできます。
育児に疲れてしまった時こそ、ピラティスで自分をリセットしてみてください。心が軽くなり、また新しい気持ちで育児に向き合えるようになります。
自宅で簡単にできるピラティスエクササイズ(キャットアンドカウ)
忙しいママでも、自宅で簡単にできるピラティスエクササイズを紹介します。
初心者向けなので、産後間もない方でも安心して始められます。

キャットアンドカウのやり方
- スタートポジション
- 両手と両膝を床につけて、四つん這いになります。
- 両手は肩の真下に置き、指を広げます。膝は腰幅に開き、足の甲を床につけます。
- カウポーズ
- 息を吸いながら、背中を反らせてお腹を床に向けて下げていきます。
- 同時に、胸を前に押し出し、肩甲骨を背中に寄せるようにして、頭をゆっくりと持ち上げます。目線は斜め上か、正面に向けます。
- キャットポーズ
- 息を吐きながら、背中を丸めて天井に向かって押し上げます。
- 同時に、頭を下げておへそを見るようにし、骨盤を軽く前傾させます。肩甲骨は外側に広がり、背中全体が丸くなるように意識します。
- 繰り返し
- 息を吸いながらカウポーズに戻り、息を吐きながらキャットポーズに移ります。
- この動きを、呼吸に合わせてゆっくりと5〜10回繰り返します。
ポイント
- 呼吸を深くゆっくりと行うことが大切です。動きと呼吸を連動させることで、よりリラックスした状態を作り出せます。
- 動きの範囲は無理をせず、自分が心地よいと感じる範囲で行いましょう。
- 腰や首に痛みを感じたら、無理せず動きを小さくするか、休むようにしてください。
ピラティスを続けるためのコツ
ピラティスを日常に取り入れるためには、無理なく続けられる工夫が必要です。
まずは、朝や夜に10分でもいいので、自分だけの時間を作りましょう。
旦那様や家族に協力をお願いして、自分のための時間を確保することも大切です。
また、オンラインのピラティスクラスを利用するのも良い方法です。
専門のインストラクターの指導を受けながら、自宅で気軽に続けられます。
